免震マンションが地震時に安全って本当はどんな構造か知ってる?(2)

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昨日は、免震構造の簡単な説明と免震ゴムから上と
周辺の土地とは、地震の時に揺れ方が違うと言う話をした。

 

そして

免震ゴムから上の建物と、周辺の土地とが地震の時に
揺れ方が違うと問題が発生することもお伝えした。

 

そこで

今回は先程の問題と実際の解決策についてお伝えする。

 

まず

免震構造に使用される免震ゴムは建物の基礎に用いられることが多い。
建物の基礎に免震ゴムを設置することで建物全体に
免震ゴムの効果を行き渡らせることが出来るからである。

 

すると

1階の時点で、建物の揺れ方と周辺の土地の揺れ方が
違った場合は、お互いが衝突してしまうと言う問題。

 

実際に、免震ゴムは一般的に60cmくらいまでは変形するので
周辺の土地と同じ様に揺れない免震の建物だけ、
周りの土地から見ると、60cmの範囲で違う動きをしている。

 

そこで

基礎に免震ゴムを設置している建物は、ドライエリアと言って
建物の周囲に免震ゴムが最大限変形しても大丈夫なように
クリアランスを設けているのだ。

 

模型の実験映像はこちら。

↓  ↓  ↓

注意:この動画は音声が流れます。

 

だから

周辺の土地と違う動きをしても大丈夫なのだ。

「えっ?じゃエントランスはどうなるの?」

と思ったあなたは鋭いね。

 

確かに

エントランスでは周辺の土地と建物がつながっている。
別に、橋がかけてあるわけでも何でもない。

 

では

一体どうなっているのか?

と言うと、専門的になるので詳しくは書かないが
「免震エキスパンション」と言う特殊な部材で
つながっていて、地震が起きてもお互いが衝突しないような構造に
なっているので安心だよ。

 

免震エキスパンションの実験映像はこちら。

↓  ↓  ↓

注意:この動画は音声が流れます。

 

更に

道路の下などに埋まっている水道やガスの配管と
建物の中の配管とのつなぎ目も、建物と周辺の土地の
揺れ方が違うと壊れてしまうと言う問題がある。

 

その問題には

「免震継ぎ手」と呼ばれるフレキシブルな特殊な継ぎ手
採用することで解決しているのだけど

「ガスなんて漏れてしまうんじゃ無いだろうか?」

と個人的に心配になってしまう。

「頭の良い人たちの考えることは凄い」

と感心させられてばっかりだね。

 

つまり

マンションなどに使用される免震構造とは、
一般的なのは、基礎などに設置された積層ゴムの上に
建物を載っけているから、地震の揺れをゴムが吸収して、
建物自体に伝わる地震の揺れを軽減すると言う構造。

 

そして

免震構造の建物の周りにはドライエリアと呼ばれる
免震ゴムが最大限に変形しても大丈夫なように
クリアランスが設けてある。

 

更に

免震ゴムを境にして周りの地盤との動きが違うので
水道などの配管も免震継ぎ手と呼ばれる特殊な材料で
建物の動きに追従しているよ。

建物にはこのように色んな仕組みや構造があるよ。
こちらのカテゴリーにまとめてあるので確認してみてね。

↓  ↓  ↓

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