老人ホームをはじめとする高齢者用の施設の扉や、
街中にある「身体障害者用トイレ」の扉は9割以上で「引戸」だ。
「えっ、このブログはマンション系のブログで
老人ホームのことが何で関係あるの?」
とあなたは感じたかもしれない。
しかし
老後を見据えた購入者が行っている設計変更に
その理由があるのだ。
まず
高齢者や身体障害者用の施設において
扉が引戸になっている理由は、「車いす」を考慮しているから。
車いすの人が扉の開閉をしやすいように引戸になっている。
なぜなら
扉の開閉をする時に、開き戸だと扉の幅の分だけ前後に移動を
しないと開閉が出来ないから。
しかも、扉の取手を持ったまま移動するのは、車いすの人にとって
非常に大変な労力を伴うのだ。
実は、もう20年位まえのことだけど、
入院した時に3日間くらい車椅子生活をしたことがあったが、
その時にはじめて、今まで全くキにしていなかった苦労を感じたのだ、
そして、身体障害者用の設備がいかに考慮されているものか
実感したのである。
その「なるほど」と実感した設備は
・引戸
・エレベーターの奥側にある鏡
・トイレの手すり
であった。
そのくらい実用的な扉が引戸である。
だから
車いす生活とは行かないまでも、段々体が不自由に
なっていく過程で、開き戸で微妙に扉をかわして出入りするより
引戸だった方が楽だな~。と感じる日が来るかもしれない。
何時か来る未来の時のために、各部屋の入り口の扉を
引戸にあらかじめ変更をしておくというのは1つの手かもしれない。
しかし
なぜ、マンションの扉は引戸でなく、開き戸が多いのか?
それは
引戸のほうが、開き戸の2倍の場所をとるから。
つまり、引戸の扉が開いた状態まで考慮して、
部屋のプランを考える必要があるから。
だから
普通のプランより、自由度が無いのである。
その点が、マンションで積極的に引戸が採用されない理由。
もしも
全ての扉が引戸になるのであれば、
「老後を見据えた部屋のプラン」として、他のマンションとは差別化
できるアピールポイントにきっとなるはずだからね。
つまり
老人ホームの扉が全て引戸な理由とは、
車いすや、動くのが大変な人々が、扉を開けるという
動作を行う上で、1歩前に出たり、後ろに下がったり
しないためである。
だから
老後の事を考えると、マンションの設計変更も
老人ホームと同じ考え方を取り入れるということは大切かもね。
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