マンションのパンフレットを見ていると
「建築面積」や「延床面積」という言葉が出てくる。
更には
「建ぺい率」や「容積率」という言葉まで。
でも
「建築面積」や「延床面積」は何かの面積だろうとは想像つくけど
「率」ってなんだ? 何かの確率か?
建築業界以外の人にはさっぱり分からないよね。
だから
今回は、用語の解説をしていこう。
その前に
1つだけ断っておきたいのは、今から説明することは
「ざっくりとしたイメージ」でお伝えする。
専門的には、面積に含まれる部分や含まれない部分が
細かく決まっているけど、全部省略する。
まずは
「建築面積」は、建物の1階部分の面積。
1階部分の面積だけは、建築面積として計算するのだ。
その理由は、後からお伝えするね。
次に
「延床面積」は、建物の全ての階の面積。
15階たてなら、1階から15階までの面積を全て足した
面積のことを示す。
3つ目は
「建ぺい率」だけど、ここで先程の「建築面積」が登場する。
建ぺい率は、建築面積を敷地面積で割った割合である。
具体的には
敷地面積が1000m2で、建築面積が600m2なら、
600/1000=0.6=60%
つまり、建ぺい率は60%となる。
4つ目は、
「容積率」だけど、勘の良い方は想像つくかも知れない。
容積率は、延床面積を敷地面積で割ったものを言う。
つまり
敷地面積が1000m2で、延床面積が4000m2なら、
4000/1000=4=400%
だから、容積率は400%となる。
そこで
あなたは「建ぺい率」や「容積率」って一体何の意味があるの?
と感じなかっただろうか?
だって
そんな割合を出した所で意味分からないよね。
一体何に使うの?って感じだよね?
しかし、実は意味があるのだ。
それは
建物を建てる土地には、
実は、この土地にはどんな建物なら建てることが出来る。
という「建物の用途」が決められているのだ。
だから
だだっ広い工場地帯のど真ん中にマンションは建たないし、
一戸建てしか建ててはいけない地域も有るのだ。
そして
その「建物の用途」ごとに、敷地内に建てることの出来る
建物の敷地に対する割合が決められているのである。
それが「建ぺい率」や「容積率」なのである。
結局
あなたが購入しようとしているマンションも
「面積」から「割合」が決まるのではなく、
「割合」から「面積」が決まっているのだ。
そして
目一杯の面積で造っていることがほとんど。
だから
あなたの購入したいマンションのパンフレットに
「容積率 398%」と書いてあったのなら、
「法律的には400%なんだな~」
と、一目瞭然な結果が待ち受けているかもね。
つまり
専門的になるために、ざっくりと説明すると
マンションの建築面積とは、1階部分の面積のこと。
マンションの延床面積とは、全ての階の面積の合計のこと。
この建築面積と、延床面積をそれぞれ敷地面積で割ったものを
建ぺい率、容積率と呼び、それぞれの土地で建てることが
可能な面積が決められている。
そして
一通り、用語が分かった所で改めて物件を見てみると
新たな発見があるかもね。
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