マンションの木製ドアや、キッチンをはじめとした家具は、
住み始めて年月が経過すると、だんだんと調子が悪くなるとこがある。
それは
何度も開け閉めを繰り返していくうちに、ある部分がくるってくるから。
すると
扉を閉める時に、周りの枠に当たって閉まらなくなったり、
扉を閉めたときに、扉同士の隙間が広がったり、狭くなったりする。
特に
扉が周りの枠に当たる状態にまでなると、
生活に支障が出てくるから大変。
そして
年月が経つと狂ってくる部分とは、「丁番(ちょうつがい)」である。
建築の仕事にかかわる人たちの中では、そのまま「ちょうばん」と呼んだりする。
一般的に、木製ドアの丁番の調子が悪くなった時は、
大工さんが、金づちと専用の工具で丁番の部分を
叩いたり曲げたりして調整を行う。
その姿を見ていると、「やっぱりプロだな」と感心するよ。
しかし
実は、ドライバー1本で扉の調子を整える「丁番」がある。
その名も「調整丁番」ってそのままのネーミングだけど、
調整丁番には、取り付ける用のネジ以外にもネジがついており、
そのネジを回すと、何と扉が右に寄ったり左に寄ったりするのだ。
「なんとも便利な世の中である」
そして
あなたはこう感じたかも知れない。
「だったら、自分でもできるのでは?
だって、ドライバー1本でしょう?」
でも
世の中は、それほど甘くはない。というのは、私も同じ考えだったから。
建物が完成して、検査と手直しを繰り返しているなかで、
職人さんたちが簡単そうにドライバーで扉を調整しているのを見て、
「ちょっとの事でいちいち職人さんを呼ぶのも悪いな」
と思って、ドライバーを持って調整をしてみたのだが、
思った方に扉が寄らずに四苦八苦してしまった。
最終的に、どのネジをどっちに回せば良くなるのか?
さえも分からずに、直そうとして余計悪くした記憶がある。
結局、職人さんを呼ぶと2分も掛からないうちに
キレイに直ってしまった。
「直すにはコツがあるよ」
と言われたことを覚えている。
それから
幾度となく挑戦して、私はある程度まで上手になったが、私はあなたに、
「ドライバー1本で調整出来るから簡単ですよ」
とオススメはしないよ。あなたが昔の私と同じ様になる確率の方が高いからね。
つまり
マンションのキッチンや家具の扉、
時には木製ドアについている調整出来る丁番は、
ドライバー1本で調整出来るけど素人には
案外難しいと言うこと。
もしも
扉の調整の必要が出たときは、
あっさりプロにお願いすることをオススメするよ。
更に
木製ドアの秘密については、こちらの記事がオススメ。
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