マンション火災。
出来れば遭遇したくない出来事。
もし、あなたの住んでいる隣の部屋や下の部屋から
火災が発生したら、一体あなたの部屋はどうなるのか?
実は
私は10年以上前に、私の会社が作ったマンションが
火災にあって、復旧工事に行ったことがある。
その時に、実際に火災にあった建物を見て
思わず口をついて出た言葉が、
「へ~、周りの部屋って、案外燃えないんだ」
である。
火災のあった部屋は、もう内装の跡形も無くなっていたけど
隣の家も、上の階の部屋も普通?に生活していたよ。
さすがに
上の階の部屋のベランダには「すす」がかなり付いていたけど
特に、コンクリートが熱でやられて生活に支障が有る。
というレベルでは全然無かった。
「ベランダに出て、洗濯物を干したり、
何かしようという気には流石にならないというレベル」
つまり
火災が起こっても、案外周りの家は生活出来るレベルである。
更に
コンクリートに関してもかなり健全であったよ。
実は、コンクリートって熱の影響で色が変わる。
でも、私の見た火災あとのコンクリートは
普通のコンクリートの色だった。
しかも
仕上げる時に、コンクリートの壁とかにマジックで
書き込みをするのだけど、そのマジックの文字も
綺麗に残っていたのには、本当にビックリしたよ。
これが、鉄骨の建物だったら全然話が変わってくるかも。
鉄骨の柱が熱で変形などしたら建物の構造自体が成り立たない
結果になってしまうかもしれない。
そういう意味では、鉄筋コンクリート造の方が
幾分火災に強いと言われる云えんかな。
でも、コンクリートもずっと燃え続けると
火災による劣化はあるので、必ずしも大丈夫であるとは
言えないけどね。
つまり
マンションで他の部屋が燃えたとしても
例えば、下の階が燃えると「すす」が凄いが
火災後に住めなくなるということは無い。
案外、火災の起きた部屋だけが消失して
他の部屋は燃えないんだ。と感心した記憶がある。
しかし、
火災時には内装の壁はまず残らないと考えておいたほうが良い。
なぜなら、内装材料は、たとえ不燃の材料を使用していても
熱に耐えうるのは20分間と定められているから。
更に、内装の材料は「水」に弱い材料が使われていることが多いから。
では、内装の壁って何で出来ているの?
と言う疑問には、こちらの記事がオススメ。
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