マンションの玄関からリビングを見ると、
時間帯によって、リビングから廊下にかけて太陽の光が差し込んだり、
その逆があったりすると、廊下の壁が波打って見えることがある。
原因としては
マンションの廊下の壁は、石膏ボードの上にクロスが貼ってあるのが
一般的であるが、その仕上げの過程で波打つ原因が出来てしまう。
まずは
壁に貼る石膏ボードと言うのは、一般的には幅が90cmで、
30cmピッチにビスなどで固定している。
しかし
ビスで締め付けている箇所と、その他の箇所でごく僅かであるが、
石膏ボードの反りなどが発生した場合は、ほんの1mmも無いくらいに
かまぼこ状になる場合がある。
そんな、ほんの僅かな膨れでも太陽光が拾ってしまうのだ。
そして
原因として最も大きいのが、クロスの下地処理のパテによるもの。
クロスを貼る前に、石膏ボードのビスの跡や、石膏ボード同士の
ジョイント部分の段差を、パテで平滑にする。
しかし
特に、石膏ボード同士のジョイント部分においては、
石膏ボード面の上にパテが乗るので、若干だけど
パテの厚み分盛り上がってしまうのだ。
厚みとしては、本当に1mmあるか無いかの盛り上がりでも、
太陽光が当たると、波を打っているように見える。
けれど
廊下のほんの僅かな波打ちを、指摘事項であげても
なかなか良くなるとは思えないし、直らないと分かっていて
石膏ボードを剥がしてやり直しなどをすると、
現状よりも、更に悪くなってしまう可能性があるから。
だから
もしも、あなたが廊下の「壁の波打ち」気になったとしても、
「これは、無理に直そうとすると余計に悪くなる可能性があるやつだ」
とスルーをしてもらったほうが、あなたにとっても施工業者にとっても、
お互いのメリットになると私は感じるよ。
つまり
マンションの廊下の壁が波を打っているように見える場合は、
壁に貼ってある石膏ボードのジョイント部やビスで固定している部分と、
石膏ボードのみの部分で若干の反りが出ているか?
クロスを張るための下地処理の関係上で、若干盛り上がっている
のが、太陽の光の下限で「影」になって見えるから。
実際問題として、直したところで同じようになってしまうので、
下手にいじらずにそのままにしておく方が、建物のために良い。
無意味に修繕を繰り返すと、つぎはぎだらけになってしまうからね。
更に
職人さんも人間である。人間のやることには必ず誤差が有るので、
一度こちらの記事を読んで理解を深めると効果的。
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