和室といえば畳。
畳といえば「い草」の香り。
新しい畳は独特の香りがして、
「あ~、新品の畳だ」
という感情が湧き上がってくるのは私が日本人である
証拠の様な気がすると我ながら感じるよ。
しかし
い草を使っている畳って、新品の時は緑だけど
時間が経つに連れて、黄色っぽく変色していくよね。
これを「退色」っていうんだけど、縁の方から少しずつ退色して
完全に緑っぽくない畳を見ると、「新品感」はもう湧かない。
でも
い草の畳は結構退色し始めるのが早い。と私は感じている。
感覚的には1ヶ月くらいから始まっていくのである。
なぜなら
私達の勤めている建設会社が、マンションの内覧会と言われる
購入者さんが初めて自分の購入した部屋を見ることが出来る会の
1ヶ月前くらいに畳を納入するのだけど、実際の内覧会の時には、
縁の方から少しずつ「退色」が始まってきているから。
「え~、この畳新品じゃない!」
と購入者さんによく言われて説明をするのである。
「でも、新品なんだよな~。」
色々な検査の都合上、少し早めに納入しなければいけないけど、
間違いなく新品だよ。と何時も心の中で呟いている。
しかし
その悩みを解決してくれる商品があって、近頃は良く導入されている
のが、「化学表」と呼ばれる、「国産天然和紙」を使用した畳なのだ。
「えっ、い草を使わなくて”和紙”なの?」
とあなたは感じたかもしれないけど、
色々なメリットがあるのである。
その中でも、「退色しない」というのは建設会社の悩みを
解決してくれている。
その他にも、「い草」の畳と比べて
・耐久性が良い
・ダニやカビが発生しにくい
・ある程度の防汚性や撥水性がある
などのメリットがある。
でもね
やっぱり畳が一番畳である理由って
私の中で、い草の何とも言えない「香り」なんだよな~。
つまり
和室の畳表が「い草」であれば、入居までに畳の縁の方から
「退色」と言われる色あせが発生することがある。
い草を使っているから起こる問題と、
和紙を使った畳表であれば起きない問題。
どっちが日本的かって考えてしまうよね。
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