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共同住宅の避難はしごを降りる時の向きと恐怖の関係とは?

 

マンションなどの共同住宅において、バルコニーに避難はしごと
呼ばれる火災などの避難に使うはしごが設置されている。

具体的には、冒頭の写真のような四角い箱のなかに
はしごが納められていて、蓋を開いてはしごを出す仕組みに
なっているのだが、当然普段は使うことはない。

 

しかし

いざ、はしごを使って降りようとすると結構怖いのだ。

 

そして

避難はしごの設置されている向きによって2通りの怖さが有る。
そして、今から説明する避難はしごの向きは、各消防署によって
見解が違うので、どちらの向きも世の中に存在する。

 

まずは

バルコニーから、部屋の方へ向かって降りる場合は、
降りる時に部屋側を見て降りるので、降りる場合の視線が
近いので恐怖感は少ないであろう。
という趣旨で決められている。

 

つまり

外の景色に背を向けて降りるので、こっちの向きの方が
降りる時に怖くないだろうという発想。

 

しかし

もし、足を滑らして落ちた時に、あなたの背中側には何もない。
だから、落ち方がおかしかったら、バルコニーから飛び出して
1階まで真っ逆さまに落ちてしまう可能性も0ではない。

もしも、10階から足を踏み外して1階まで落ちてしまったら
きっと命は助からないだろうね。

 

では

反対に、外部に向かって降りる向きであれば万が一
足を踏み外しても1階まで落ちて死んでしまうという危険は
無いのか?

という疑問に対しては、正解なんだけど

今度は、外を向いて降りるというのが結構怖いのである。

きっと、高い所に慣れている人であれば恐怖は感じないけど
世の中みんな高い所に慣れているわけではない。

しかも、慣れないはしごで降りるのだから体もある意味不安定
だから余計に恐怖が増すのである。

 

結局は

どちらの向きで降りても恐怖感がある。

 

だから、消防署によってどちらが良いか?
という意見が分かれていて世の中に2通りの向きが存在している。

私たちも必ず避難はしごを取り付ける前には消防署に
どちらの向きでつけるか?確認をするからね。

 

でも

避難はしごなんて、一度も使わないことが一番良いよね。

 

つまり

マンションの避難はしごを降りる時の向きと恐怖の関係とは
壁を向いて降りると、足を滑らした時にバルコニーより外れて
1階まで真っ逆さまに落ちてしまうという恐怖。

逆に、外を向いて降りると、足を踏み外してもバルコニーに
確実に落ちるので安心だが、高い所から降りるという景色を
見ながらというのは、思いの他怖いということ。

 

そして

あなたのマンションが、どちらの向きに付いているかは
各消防署の見解によって異なっているのが現状。

いずれにしても、避難はしごを使用するような
シチュエーションが無いことが1番だよね。

 

更に

マンションの火災については、
こちらの記事も合わせて読むと効果的だよ。

↓  ↓  ↓

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