マンションは非常に気密性が良い。
しかし、気密性の良さが災いをして
引き起こすトラブルがある。
今回は、気密性の良さが原因であるトラブル事例をお伝えする。
まずは
基礎知識からだけど、マンションの気密性の良さは
窓や給気口などを全部締めると、ほぼ外気を遮断する。
昔の建物のように「すきま風」というものは
基本的に存在しない。と考えてもらって良い。
今、「基本的」と敢えて書いたのは、
換気扇などを用いて強制的に排気などの
空気の移動をした場合は覗いてという意味である。
では
早速、トラブル事例を紹介していこう。
1つ目は
レンジフード使用時に、リビングやダイニングのサッシから
音鳴りがするというトラブル。
原因としては、非常にマンションは気密性が良いため
レンジフードでキッチンの匂いのついた空気を屋外へ
排出しようとすると、部屋の中の空気のバランスが崩れるからだ。
だから
バランスを保つために、部屋の中に空気を取り入れようと
する動きが起きる。
そこで、サッシの本当に極僅かな隙間から
空気が無理やり入り込もうとして「音鳴り」が発生するのだ。
非常に多いクレームだけど、対処法としては
1.レンジフードを極力「弱」で使用する。
2.リビングなどの窓を少し多めに開ける。
だけど、基本的には「1.」がオススメ。
2つ目は
同じくレンジフードにまつわるものだけど
レンジフード使用中は、「玄関ドアの開閉が重くなる」
というトラブル。
原理は、先ほどと同じである。
実は
昔、レンジフードを使用中に実際にどのくらい重くなるのか?
を実験したら、何と4~5倍も重くなったという結果が出た。
だから
「玄関ドアが重くて、子供では開けられません」
というクレームを頂いたこともあったっけ?
対処方法は、先ほどと同じだけど
更に言うと、子供が出入りする時は一時的にレンジフードを
切ってあげると親切かもね。
3つ目は
24時間換気システムにまつわるもの。
24時間換気システムとは、気密性の良いマンションの室内の
空気が淀んでしまわないように、強制的に空気の循環をするシステム。
そして
室内の空気の吐出口は、一般的にユニットバスの浴室乾燥機。
それから、空気の流入口はリビングや寝室などの各居室についている
「給気口」である。
しかし
室外からのフレッシュな空気を「給気口」が取り入れるということは
冬などの寒い時期は、冷気が室内に入ってくるということ。
だから
「給気口」の周りにいると「寒い」!
対処法としては、給気口は真ん中部分を押すと
空気の取り入れる量が段階的に、変化する仕組みに
なっているはずと感じるので、寒さに応じて調整をして頂きたい。
つまり
マンションの気密性の良さが引き起こすトラブルとは
1.レンジフード使用時の音鳴り
2.レンジフード使用時の玄関ドアなどの開閉が重い
3.24時間換気使用時の給気口からの冷気の混入
である。
更に
24時間換気に関しては、こちらでも記事にしているよ。
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