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傾いたマンションを直す?【補修方法の可能性を考えてみた】

 

横浜の傾いたマンションを補修したら1年位かかる。
とあるニュースサイトで書いてあった。

 

しかし

みんな気にならない?

 

どのように直すのか?

果たして直るのか?

 

これは、私も含めた建築に従事する
技術者でもきっと興味のある話題。

きっと、どこかの偉い人がやり方を提案する
のだろうけど、すぐには思いつかないのではないか?
と感じてしまう話題。

 

実は

私も気になっていろいろ検索してみたけど
どこにも書いていなかった。
ただ、方針を決めて年内に発表するとは書いてあった。

 

そして

建て替えを視野に入れて話をしているらしい。

建て替えるなら、全て一旦壊して作りなおせば良い。
それなら、
杭を抜くやり方もあるので問題ない。

 

しかし

もしも、補修するとしたらどのようにするのだろう?
1人の技術者として考えてみた。

 

まず

もしも、マンションが戸建て住宅サイズなら問題ない。
「ジャッキアップ工法」というやり方で、いくらでも実績がある。

 

例えば

クルマのタイヤ交換するのに、ジャッキでクルマを持ち上げて
タイヤを交換するよね。丁度そんなイメージ。

 

でも、杭があると普通にやっても上がらない。
それは、

「杭ごと持ち上がらないだろうし、上がったとしても結果は余計悪くなるから」

 

では

私の知っている一番可能性のある方法。
でも、これは答えじゃないよ。
きっと、一個人では答えが出せない
複雑な計算が必要なはずだから。

 

可能性の1つとして

「免震レトロフィット」という工法の応用で
建物の傾きは直せるのではないかという考え。

「免震?」「レトロ?」「フィット?」

聞き慣れない言葉の連続。
免震レトロフィットとは、歴史的に重要な建物などを
「見た目はそのままで」地面より下だけ手術して
地震に強い建物にするという工法。

ちなみに、私の勤めている会社でもやっている。
自分自身ではやったこと無いけどね。

さっぱりイメージ湧かないと感じるので
ちょっと画像を作ってみた。

↓  ↓  ↓

 

上の画像を見ると、

変わっているのは地面より下だけ。

さらに、建物と杭が、直接はつながってないよね。

 

だから、
「杭はそのままで上の建物だけの傾きを直すことは可能」

 

しかし

もう一つ問題がある。
それは、「足りない杭の力をどうするか?」

 

具体的に言うと

力が足りない「杭の力」を、
「他の杭で協力して負担するのか?」
「新しく杭を打って、負担させるのか?」

という問題。

 

こればっかりは、「建物のどの位置で足りないのか?」
が分からないから、想像できないね。

 

いずれにしても
補修するには、とても大変な工事になるのは目に見えている。

と~~~~っても難しい工事だね。

 

それなら

いっそ、作りなおしたほうが楽かも。