カテゴリー: 建設のプロの豆知識

マンションに実はマスターキーが存在した?工事用マスターキーとは?

 

前回の記事では、新築マンションはマスターキーは存在しないと書いた。

 

しかし

実は、特殊なマスターキーが存在するのである。

 

それは

「工事用マスターキー」である。

 

別に

「工事中の話なら興味が無いや」

とあなたは感じたかもしれないけど

 

「工事中のマスターキーを使用して、
あなたの部屋に入ってくる可能性は有るのか?」

 

と言ったら、少しは興味が湧くかもしれないよね。

 

 

結論としては

工事中のマスターキーは、引き渡し後には使うことが出来ない。
もう少し正確に言うと、少なくてもあなたが1度でも鍵を挿せば
工事用マスターキーは使うことができなくなるのだ。

 

具体的には

少し専門的になるかもしれないけど、
工事用マスターキーは、あなたが普段見ている鍵に比べて
明らかに短かったり、ギザギザの数が違ったりするのだ。

その普通の鍵との差の部分が重要で、短い鍵の届かない
先の部分に仕掛けがあって、普通の長さの鍵を挿して
鍵穴の先の方にあるピンが外れると、本当に不思議なんだけど
工事中のマスターキーは使えなくなってしまうのだ。

 

だから

工事中においては、出来るだけ1本のマスターキーで
管理する方が圧倒的に楽なので、本来の鍵との組み合わせが
本当にあっているか確認する鍵合わせは最後の最後になる。

 

もしも

鍵合わせを終えてから全ての部屋に入らないとイケない事態になると
本当に、涙が出てくるような気持ちになって鍵の束を抱え無ければいけない。

 

つまり

工事用マスターはあくまでも基本的に「工事用」であって、
実際に入居が始まった時には「使えない代物」になっている。

 

だけど

先ほど「基本的」と書いたのは例外があるからである。
それは、「入居後にも売れ残りが多い場合」なのだ。

売れ残りの部屋が多いと、販売会社の人が
毎日様々な部屋を案内することになる。

 

すると

複数の鍵を持ち回るより、1本のマスターキーを持ち回る方が
販売会社の担当者としては圧倒的に楽なのだ。

 

だから

例外としては、売れ残り物件に対しては、
鍵合わせをしないように指示を受ける場合も有る。

そのやり取りの間で、最終的に工事用マスターキーの効果が
解除されずに残ってしまう危険性も0ではない。

 

そこで

あなたが鍵をもらったら、部屋の鍵穴に挿してキチンと開くかを
確認することが、実は工事用マスターキーを使用できなくする
ということにもつながっているんだよ。

 

つまり

工事用マスターキーとは、工事期間限定で使用する仮設の鍵である。
何と、本来の鍵を一度でも挿してしまうと、使えなくなる不思議な鍵なので、
あなたが鍵を受け取った後は、一度自分の部屋の鍵穴に挿しておくことを
私はおすすめしておくよ。

 

更に

工事中といえば、いつからマンションって建物と認められるのだろう?
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↓  ↓  ↓

マンションが工事中から建物と認められる瞬間はいつ?