カテゴリー: 建設のプロの豆知識

ゼネコンの職員がマンション現場を嫌煙する理由とは?

 

ゼネコン、つまり総合建設業者は文字通り様々な建物を造っている。
マンションを始め、ホテルや賃貸住宅などの住施設、
事務所や公共施設に倉庫、更にはショッピングセンターのような
商業施設など本当に多岐に渡っている。

その中でも、私の周りの職員は
「次の現場がマンション」と言われると
あまり良い顔をしない人が多い。

 

「えっ、何で」

と、あなたは感じるかもしれない。

 

具体的には

1.2階から上の階において建物の形状が同じで単調な繰り返し。
2.内覧会の対応が大変。
3.1年点検や2年点検などのアフターサービスが大変。

と言う理由が挙げられます。

 

その中でも、2.や3.の対応が大変である
と感じる職員が多く存在するのが現状である。

 

なぜなら

冒頭に挙げた建物とマンションが
決定的に違うことが1つ有るから。

 

それは

「お客様が途中で、極端に増えること」

 

具体的には

マンション以外の建物に関しては、
一般的に最初から最後まで「お客様」が変わらないから。

 

例えば

ホテルを建てるのであれば、最初から最後までお客様は、
ホテルのオーナーやその担当者と言う感じ。

 

しかし

マンションにおいては内覧会までのお客様は
「売り主」である不動産会社だけど、
内覧会になった途端に「売り主」に増して、
購入者の方々が「お客様」となるから。

 

では

内覧会で急に購入者の方々が、
お客様となることが特殊なのかと言うと、

お客様が1人の場合は、
その1人の要望を満たすように
建物を仕上げると必ず喜ばれる。

 

更には

日頃の発言や検査を通じて

何をよくチェックをして指摘をするのか?
どの程度までの仕上げレベルを要求されるのか?

について、調整していくことになる。

 

しかし

マンションの場合は全く勝手が違ってくる。
例えば「100戸のマンションの場合」で考えると、
内覧会の瞬間に100部屋を100通りのお客様が、
それぞれの目線でマンションの検査を行うのである。

 

しかも

チェックする視線がそれぞれ異なるので

・サッシを重点的に見る人
・床の傷が非常に気になる人
・全く何も気にしない人

など、本当に様々になってしまうから。

 

その中でも、一番大変なのは
「好み」が人によって違うことである。

 

例えば

サッシのクレセントと呼ばれる鍵のかかり具合に関しては、
事前に標準的な所で調整しているのだけど、

ある部屋では「もっとゆるくして」と言われれば、
今度は「もっときつくして」と言われることもしばしば。

 

「何で人によってそんなに違うの?」

 

と思わず声に出てしまいそうな時もあるよ。

 

なぜ

先程の例で人によって感覚が大きく違うのか?だけど、
セキュリティを優先する人は「鍵のきつさ」を優先するし、
逆に、「使いやすさ」を優先する人は「ゆるくして欲しい」。

だから、対応が難しい。

 

更に

アフターサービスになるとお客様の生活スタイルに
合わせることになるため日程調整が大変。

 

お客様によって

・平日が希望の人
・土日が希望の人
・午前中が希望の人
・夕方~夜に掛けてが希望の人

というように、例えば30分で終わる修繕工事も、
3部屋を3日に分けて訪問しなければいけないような
状況も普通に起こりえる。

 

つまり

ゼネコンの職員がマンションを嫌煙する理由の1つとして、
対応するお客様が、工事の完成時に増えること。

更に、お客様が増えることにより、
様々な目線や生活スタイルに対応しなければいけないこと。

だからと言って、仕上げのレベルについて手を抜くか?
と言われると「全くの逆」。

 

なぜなら

1つ指摘が増えるだけで私たちの仕事量はすごく増えるから、
1つの指摘も出さないように注意して仕上げていく事が
私たちの為であり、同時にお客様のためでも有りるから。