高層マンションの火災時ってどのように
消防隊の人たちは消火活動を行うのか?
はしご車を持ってきても限度って有るよね。
では
「マンションの部屋を選ぶ時は、
はしご車が届く階にしたほうが良いの?」
と言う疑問に今回はお答えする。
まず
結論から述べると、はしご車が届く高さを言うのは、
あらかじめ想定されていて、はしご車が届かないのであれば、
はしご車の代替の設備を設置することが義務付けられているのである。
そして
はしご車が届く高さは、地上31mである。
つまり、31mを境にして消防に関わる設備がガラッと変わるのである。
まずは
「連結送水管」と呼ばれる一般的には階段の部分に有る「消火用の箱」である。
通常、マンションの1階の高さは3m位なので31mであると10階~11階位。
例えば
10階の高さが地上30m、11階が地上33mとすると、
3~10階までに設置されている連結送水管の箱と、
11階から上の連結送水管の箱の大きさが全然違う。
もしも、あなたが実際にマンションに住んでいるのであれば、
一度上の階から階段を降りて行って、
連結送水管の箱の大きさを確認してみればどうだろう?
箱の大きさの変わる階で、
31mのボーダーラインをまたいでいるという事。
具体的には
11階より上の階は、はしご車が届かないので
消火用のホースの差し込み口が下の階より1つ多い。
更に、上階で電源が必要になった場合に備えて、
非常用のコンセントが設置されている。
つまり
はしご車の届かない階は、消防隊が実際に火災の発生している階まで
登って行って消火活動を行うのである。
他には
地上31mを超える建物の部分には、100m2を超える部屋の場合には、
部屋の中に防火戸が必要であったり、下階に比べて条件が厳しいのである。
更に
直接今回の内容に関係ないかもしれないが、31mを超える建物を、
私たちが工事で造る際も労働基準監督署へ届け出を行う書類が増える。
だから
地上31mという数字は、
建物にとって1つの分岐点であることは間違いない。
つまり
マンションの火災時などで活躍するはしご車は、地上31mまで届くのが一般的。
そして
31mを超える部分は、大抵階段の近くにある連結送水管と呼ばれる、
消火ホースの入った箱の設備を充実させることで消火活動をしやすくしている。
だけど
高層階には、高層階の魅力があるよね。
私が遭遇したマンションの景観に関する記事はこちら。
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