マンションの構造って色々なものがあるけど、
一番主流なのは鉄筋コンクリート造と呼ばれる
鉄筋で組んだ骨組みをコンクリートを流し込んで
作った構造形式である。
しかし
実は私が会社に入った１５年前あたりは
もう１つ違った構造もマンションに多く取り入れられていた。
それが
鉄骨鉄筋コンクリート造と呼ばれる構造形式で、
鉄筋コンクリート造に比べて、コンクリートの中に鉄骨も入っている。
だから
鉄筋コンクリート造より、鉄骨鉄筋コンクリート造の方が強い。
そのため、私が入社した頃は１２階建より高い建物は、
大抵の場合は、鉄骨鉄筋コンクリート造であった。
でも
１０年位前から、１２階建て以上のマンションでも
鉄筋コンクリート造の物件が増えてきた。
「鉄骨入っていなくても本当に大丈夫？」
と、当時の私は疑問に感じていたが、
構造解析の考え方が進化していった結果、私には良く分からないが
鉄骨が入っていなくても大丈夫であるという結論になったらしい。
そこで
「鉄骨が入っていた方が安全でしょ？何で入っていないの？」
と、あなたは感じるかもしれないけど、
実は、あなたにとっても非常に重大なメリットがある。
それは
鉄筋コンクリート造の方が、鉄骨鉄筋コンクリート造よりも
建設コストが安いので、販売価格が安くおさえられる。
実際に
５０階建の超高層タワーマンションにおいても、
鉄骨って使用せずに鉄筋コンクリート造となっている。
具体的には
一般的な１０～１５階建てのマンションの
コンクリート強度の数倍の超高強度のコンクリートを
使用することによって地震に耐える構造を成り立たせている。
その常識はずれなコンクリートを使用して工場などで
柱や梁をあらかじめ製作して、工事現場でパズルのように
組み立てるやり方が主流。
結局
安全性については、構造計算で確かめられているなら、
安く手に入れられる構造のほうがあなたにとってメリットってあるよね。
つまり
マンションの構造での主流は現在では圧倒的に
鉄筋コンクリートが主流で、鉄骨がコンクリートに入っている
鉄骨鉄筋コンクリート造はほぼ使われていない。
たとえ
超高層マンションにおいても、コンクリートの強度を
通常使用するコンクリートの数倍の強度をもつ、
超高強度のコンクリートを使用することで、
鉄骨を使用せずに、鉄筋とコンクリートで構造が成立している。
そのほうが
最終的にコストを掛けずに建物が出来るので、
あなたへの販売価格を押さえるという最大のメリットがあるから。
更に
マンションの構造は主に階数によって
こんな違いもあるので、合わせて読むと効果的だよ。
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